オランダワーホリ×英語
ワーキングホリデーでオランダへの渡航を検討している人必見。
英語力が高いことで知られるオランダですが、
ワーホリは英語だけで仕事を見つけられる?
不安に思っているあなたの疑問を解消するべく、調査しました!
ワーキングホリデーで
オランダへの渡航を検討している人必見。
英語力が高いことで知られるオランダですが、
ワーホリは英語だけで仕事を見つけられる?
不安に思うあなたの疑問を解消するべく、
「オランダワーホリ」と「英語」について
徹底調査しました!
オランダワーホリの概要
オランダワーホリの概要
まずはオランダでのワーキングホリデーの概要です。応募に必要な条件についてまとめました。
・日本国籍であること。
・文化交流、およびオランダの文化や社会をよく知るために渡航することが主目的であること。
・応募時に18歳〜30歳であること。(応募時に31歳の誕生日を迎えていなければOK)
・子供を連れた渡航でないこと。
・今までにオランダの滞在許可証を交流目的で取得していないこと。
・申請時に有効なパスポートを所持していること。
・オランダからの帰国用航空券を持っているまたはそれを購入するのに十分な資金を証明できること。
・オランダ到着後、最初の期間に生活していける資金があること。
・オランダで医療保険、健康保険に加入すること。
・応募時に日本に居住していることを含む、日本-オランダ間のワーキングホリデー協定を理解し、
すべての要件を満たしていること。
上記のひとつでも満たせない場合はビザの認可がおりません。オランダのワーホリは現地到着後に申請が大きく進むので、ワーホリビザが取れずに帰国、ということにならないようしっかりと目を通しておきましょう。
ルールには変更がある場合もありますので、オランダ政府が掲載している上記条件の原文も確認しておきましょう。
オランダワーホリで必要な言語とは?
オランダワーホリで必要な言語とは?
では、オランダでのワーホリに必要な語学力とは「何を」「どれくらい」なのでしょうか?
英語だけでいいのか、オランダ語を必要なのか?英語の場合、どの程度の英語力が必要なのか?
オランダで働くために必要な語学力について、現地の話を交えながら徹底的に解説していきます。
なお、オランダに渡航する際に必要な語学力全般については以下の記事にまとめています。今回の記事ではワーホリを重点的に解説していきますので、生活面や留学については以下の記事の方を参考にしてみてください。
オランダワーホリ、英語だけでいい?
オランダワーホリ、英語だけでいい?
まずはワーホリで渡航し、現地で働く場合にどの言語を使うのか?というところについてです。オランダの母語はオランダ語なので、オランダでは基本オランダ語が話されますし、通常の仕事はオランダ語でコミュニケーションを取ります。しかしよく言われていることですが、オランダは世界で最も英語力の高い非ネイティブの国だと言われ、特にアムステルダムでは英語を話せる人がほとんどです。
となると、オランダ語が話せない人がすでに社内にいる状況がほとんどだと思いますので、そういった環境なら、誰もが英語を扱えるオランダなら英語のみで働くことは十分可能です。特に日本食レストランなどはオランダ語が全く話せなくても英語だけで完結するため、問題はないでしょう。一部オフィスワークでも、英語を社内公用語としている会社はたくさんあるため、探し方と個人の能力や経歴次第で、英語だけでいろんな仕事に就けるはずです。
ただし、地域や職種によってオランダ語の必要性は大きく異なるので、その点は注意が必要です。都市部ではない街で働く場合や、年配の方との仕事が多くなったりする場合などは、少しでもオランダ語ができないと苦労するかもしれません。あくまで英語が公用語ではない国、というのは覚えておいてください。
オランダワーホリと英語力について
オランダワーホリと英語力について
ワーホリに行く人の英語力
ワーホリに行く人の英語力
2016年と少し古いデータになりますが、オランダに限らずワーキングホリデーで渡航した人たちのアンケートを日本ワーキングホリデー協会がまとめています。
その中で気になるデータをピックアップします。まずワーキングホリデーに行こうとした理由ですが、3割以上の人が「語学力の向上」と答えています。
引用:一般社団法人日本ワーキングホリデー協会 プレスリリース
これは逆に、ワーホリ渡航前の時点で「語学力をさらに向上させる必要があった」とも考えられます。
では、海外で生活すると語学力は向上するのでしょうか?次に神田外語学院がとったアンケート結果を見てみます。10人が2ヶ月のイギリス語学留学を行い、その前後にTOEICを受けてもらった、というものです。
結果は、平均で47点アップというものでした。「着実に上がってるじゃん!」と思われるかもしれませんが、10人中3人がむしろスコアを落としています。この結果から見ると、
語学力アップが見込める環境に移れるが、上がるかどうかは本人次第
なのです。まして、仕事をしながら語学力を高めるワーホリは、英語ができない人ほど英語を使う機会の少ない仕事になりますし、語学留学ほど効率よく英語力をアップさせることはできません。
また、この「47点アップ」の評価も難しいところです。海外留学と同じくらいの費用がかかる英語コーチングの「Progrit」は、3ヶ月コースで平均128点アップしたとの実績を公表しています。同じ金額で半分以下の学習効率では、語学力を上げるために海外に出る意味はなくなってしまいます。
ワーホリに行く人は「語学力を向上させたい!」と思っているものの、きちんと工夫しなければ、実際は日本にいたまま学ぶのとほとんど変わりがないということがわかります。
本当に語学力アップのために行くの?
本当に語学力アップのために行くの?
ワーキングホリデーに限らず、海外に行ったからといって語学力が向上するというのは幻想でしかないということが少しずつ見えてきました。では一体何のために、ワーホリをするのでしょうか。
その答えは意外と簡単に見つけられます。冒頭にも掲載しましたが、オランダ政府が述べているようにワーホリとは「文化交流、およびオランダの文化や社会をよく知るために渡航することが主目的である」ことを忘れてはいけないのです。
ワーホリにおける英語の捉え方として、基本的には「ある程度向上させた英語力を実践で運用しながらさらに伸ばす」と考えるのが最も効果的です。特にオランダは母語が英語ではないので、就労の副産物として英語力を上げられるものの、ゼロから英語力を向上させるためにワーホリを使うならば、最初の数ヶ月を語学学校でみっちり過ごすなどの工夫が必要です。
ワーホリはその国の文化を知るため、自国の文化との交流を図るために使うもの。お互いの文化を知るには、最低でもなんとかコミュニケーションができるような語学力を身につけていくことが必要ですね。
英語力はどの程度必要?
英語力はどの程度必要?
それでは、オランダでワーホリを始めるのに必要な英語力とはどの程度のものなのでしょうか。ここからは必要な英語力についてもっと掘り下げていきます。
英語に自信がない人(TOEIC500以下)が目指すべきは?
英語に自信がない人(TOEIC500以下)が目指すべきは?
英語力にまだまだ自信がなく、日本にいる間に準備をする予定であったり、最初の数ヶ月は語学学校で学んだりする予定の方がどのくらいできるようにしておくべきなのか解説していきます。以下の3点がクリアできるよう、常に意識してみましょう。
①文法基礎を頭にいれる
まず現地では学びにくい文法について、先にある程度の基礎を固めておきましょう。文法はいわば概念であり、それを勉強しようとすることは「学問を英語で学ぶ=大学の授業を英語で受ける」に近い行為です。
もう少しわかりやすくしましょう。Perfect English Grammarという英語学習者向けのサイト(全て英語)があります。ここでは文法事項が項目ごとに並んでいて、項目を選ぶと解説を見ることができます。項目はこのように並んでいます。
さて、何を意味しているか分かりますか?
例を挙げると、5行目の「Transitive and Intransitive Verbs 」は「他動詞と自動詞」を意味しています。そして、これを開くとさらに英語で「他動詞と自動詞についての概念の説明」が英語で書かれていて…。文法学習を日本でやらないままにすると、現地でこれを英語で学ぶハメになります。”英語で”英語について学ぶ力があればいいですが、おそらく大変な苦労になるでしょう。
②ある程度読んだり聴いたりできる
(TOEIC600点程度)レベルに到達する
少し高めな点数設定ですが、TOEIC600点程度がワーホリを有意義なものにするために必要なレベルです。読む・聞く(Reading&Listening)の力をベースとしてある程度持っておけば、話したり書くことは現地での生活で伸びてきます。
逆に600点程度の実力がないと、
・重要な案内や危険に関する注意を見落としたり、誤認識したりする可能性がある
・トラブルに巻き込まれたり、助けを求めたりしたい時に最低限の適切な行動が取れない
・発言や記述が理解できず、現地の人々のコミュニティから孤立する
といったことが起きてきます。上のふたつは命に関わりますし、気の利いたことが言えないどころか、会話を理解していない人と仲良くなるのは難しいと思われても仕方がないことです。
語学留学では学校側から都度丁寧な案内があったり、先生や生徒も同じ英語レベルで生活していることから危険や孤立はさほどありませんが、現地で仕事をする場合にはそうはいきません。事前にきっちり学習して準備したり、語学留学を渡航後のスケジュールに組み込むなど工夫しましょう。
③あいさつや簡単な要求のフレーズを
すぐ発することができるようにする
だいぶハードルを下げましたが、最低限これができないと海外での生活は大変厳しいものになります。ボディランゲージやテンションで乗り切れると思っている方もいるかもしれませんが、その場しのぎで雰囲気をコントロールしているだけで、文化交流や意思の疎通でもなんでもありません。関係が続いていくという意味で「旅する」ことと「住む」ことの違いを理解しておきましょう。
また、ヨーロッパと日本では、知らない人同士の心理的距離感に大きな違いがあります。飲食店や物販店に入ってもあいさつをしないと不審者だと思われるくらいの気持ちでいましょう。また、助けを求めたり要求を伝えられないと生活はできません。こちらも肝に銘じておきましょう。
ある程度自信がついた(TOEIC700以上)人は?
ある程度自信がついた(TOEIC700以上)人は?
次に、英語をそれなりに準備し試しながらもっと話せるようにしていきたい!と思っている方の追い込みの英語準備についてです。語学学校などはできるようになればなるほど効果も出ますので、さらに現地で語学学校に通うことで、初心者だったころよりもさらに学習効率が上がるはずです。
①語彙やフレーズをたくさん詰め込む
冒頭にも述べたように、オランダ人は英語力が本当に高いです。使う単語や表現のレベルも高く、中学・高校卒業レベルの語彙では伝えることはできても言われたことを理解できない場合が出てきます。仕事をする上で、相手の言うことを何度も聞き返すと相手もストレスが溜まりますし、そういったことにならないよう、インプットは常に高いレベルで行いましょう。
②とっさに文章を組み立て、確実に話せるようにする
これは文法力と語彙力の両方が試されます。オランダは観光客が多く、お客さんが観光客であることもよくあるでしょう。特にアムステルダムは、Euro Monitorという会社が算出した2021年の観光都市ベスト100において、パリとドバイに次ぐ3位にランクインしています。
このような環境でも、どんな人が相手でも的確に素早く英語でコミュニケーションを取れる自信がつけば、どんな仕事も高いモチベーションで行うことができますね。この力は、日々会話の中でどれだけ引き出しを作れるかという点が大きく左右します。日本で準備するなら、オンライン英会話などが活用できるでしょう。
③社会問題などについて意見を話せるようにする
最後に、オランダを含めヨーロッパでは日本に比べ政治や社会への関心が高い人が圧倒的に多いです。これは学校での意見交換の機会の多さなどが影響していますが、あなたがオランダに渡航すると、仲良くなった人から意見を求められることがしばしばあるでしょう。文化交流を目的とするワーホリで渡航するなら、自国のことや日本人から見たオランダのことを自由に話すことで、かけがえのない大きな経験になるはずです。
こういった力は、CNNやBBCなどの英語ニュースを見る機会を作って単語や表現を覚えたり、トピックを決めて話す時間を作ることで大きく伸ばすことができますよ。
注意すること
注意すること
オランダでのワーホリは、英語のみでOKであるものの、それなりに英語力を身につけていく方が圧倒的にワーホリの本来の意味を果たせるということがわかりました。
もちろん目的は人それぞれで、中にはそれでも「海外で働きながら語学力をあげたい!」と思う方もたくさんいらっしゃると思います。先にも書きましたが、やる気次第でどこまでも可能性が広がるのがワーホリで、さらに努力は必要になるけれども、海外で働く経験をすること×語学力を1から培うことというのは行動次第でいくらでも両立可能です。
一般論としてどの程度の英語力が必要なのか理解した上で、自分の目標やワーホリで叶えたいことを実現するために、準備と計画をしっかりとしていきましょう!アイリスでも、ご本人がやる気になっていただけたら、英語力ゼロからの本気オランダワーホリを応援していきます。