オランダ×英語
ワーキングホリデーや留学でオランダへの渡航を検討している人必見。
英語力が高いことで知られるオランダ人の中に混じって
英語だけで生活することは可能なのか?
日本人だけでなく現地外国人にも聞きながら
「オランダ」と「英語」の関係について徹底調査しました。
ワーキングホリデーや留学で
オランダへの渡航を検討している人必見。
英語力が高いことで知られるオランダ人の中に混じって
英語だけで生活することは可能なのか?
日本人だけでなく現地外国人にも聞きながら
「オランダ」と「英語」の関係について
徹底調査しました。
オランダ人の英語力
オランダ人の英語力
まずはオランダ人の英語力について。
ヨーロッパは多くの国で独自の言語が母語となっており、英語を母語とする国は意外と少ない地域です。しかし日本と違って英語と同じルーツを持つ言語が多く、英語の習得が圧倒的に早いのが現状です。オランダも母国語、公用語はオランダ語で、英語非ネイティブの国です。しかし、オランダ人の英語力はすごい。
世界中で語学学校などの教育機関を運営するEFが毎年発表しているEnglish Proficiency Index(EPI)という指標があります。これは世界中の英語非ネイティブの国と地域を「英語運用能力」でランキングにしたものです。気になるオランダのランキングはなんと・・・世界第1位です!しかも数年間世界一に君臨し続けているほどで、その英語力はまさに凄まじいの一言。ちなみに日本は2021年度調査で112の国と地域の中で78位。いかにオランダがすごいかわかります。
オランダ語について
オランダ語について
続いて、オランダ人の母語であるオランダ語について少し説明していきましょう。オランダ語は現在、世界で2,300万人ほどの話者がいると言われています。オランダ以外に公用語としてオランダ語を使用している国としては、ベルギーが挙げられます。ベルギーは他にもフランス語やドイツ語も使用しますが、ベルギー国民の半分程度はオランダ語話者です。
このように、英語がないと国際社会で相手にされないほどマイナーなわけではないのがオランダ語ですが、なぜオランダ人は英語が話せるのでしょうか。
オランダでは義務教育時からネイティブによる英語学習が行われることが多く、その際授業は全て英語で行われます。また、オランダ語自体がドイツ語や英語とよく似ており、ルーツが近いことも習得の早さに少なからず影響を与えているようです。
英語でオランダ生活ってどうなの?
英語でオランダ生活ってどうなの?
では本題に入りますが、オランダで英語だけを使って生活すること、留学すること、ワーキングホリデー制度を利用することは可能なのでしょうか?今回は、
・生活
・留学
・ワーキングホリデー(仕事)
この3つの観点から英語でのオランダ滞在を見ていきます。
オランダで生活する only in English
オランダで生活する only in English
まずは生活面からです。これが成り立たなければ勉強も仕事も英語でできるわけがないのですが、結論から言うと英語のみで全く問題はありません。
首都のアムステルダムを中心に、スーパー、カフェ、レストラン、美術館、娯楽施設など、接客される場所はほぼ全て英語でコミュニケーションが取れます。高齢の方を除き、アムステルダムではほぼ100%の人が英語で意思の疎通が可能です。どこに行っても英語が通じずにサービスを受けられなかった、という経験をする方が難しいくらいです。
ただ、公用語はオランダ語であることを忘れないでください。彼らもあくまで「外国語」として必要な場面で英語を運用しているだけで、普段はオランダ語を使って生活していますし、社会もオランダ語を中心にまわっています。逆に、もしオランダ語を真剣に学びたいと思っているなら、あなたがオランダ語を学ぶ姿勢はオランダ人に必ず温かく歓迎されるはずです。
オランダに留学する only in English
オランダに留学する only in English
次に、英語をメインにしたオランダ留学についてです。オランダには移民も多く、語学学校では数が少ないながら英語を教える学校があったり、その反対に英語ができる人向けにオランダ語を教えている語学学校もあります。
また、多くの大学で、ヨーロッパの他国からの留学生を受け入れグローバルな環境を整えるため、英語で授業が展開されるコースが設置されています。オランダでもレベルの高いアムステルダム大学やライデン大学も、学士からマスター(修士)まで、幅広く英語授業のコースがあります。
オランダ語を教えてくれる語学学校としては、Koentactがオススメの学校です。レッスンだけでなくフィールドワークやカルチャーイベントなど、文化に触れる機会がたくさん設けられ、留学先として素晴らしい環境が整っています。
また、英語のレッスンを行う語学学校としては、MixTree Languagesがおすすめです。ネイティブの教師のレッスンが受けられ、BSN取得が可能な住居が滞在寮として用意されていることから、ワーキングホリデーでの渡航を目指す方の導入として高い評価を受けています。
オランダでワーホリする only in English
オランダでワーホリする only in English
最後に、ワーホリでオランダに渡航する場合に英語だけで問題ないのか?という点について考えていきます。
仕事を探す場合、当然公用語はオランダ語なわけですからオランダ語が話せる方が圧倒的に有利です。ただ、オフィスワークであっても、もともと移民が多いオランダでは英語を社内公用語として使って働いている会社も多くあります。実際、私たちがアムステルダムに取材に行った際も、「オランダ語を使う必要なんて全くないよ?」と現地で働く南米の方から言われました。
ワーホリで渡航した人が最も就く可能性の高い仕事である、日本食レストランのスタッフの採用でも、オランダ語を求められるケースはあまりないと言っていいでしょう。そのため、英語ができればオランダ語ができなくても仕事に就くことは十分可能です。そういった意味では、オランダは他のヨーロッパのワーホリ協定国と少し異なり、英語力だけで仕事が得られる、日本人にとって非常にありがたい選択肢です。
なお、オランダワーホリと英語力に関してはこちらの記事に細かくまとめています。
注意すべきこと
注意すべきこと
結論としては、オランダは国民の英語力が高く、オランダ語ができなくても滞在が可能な国であるという結果になりました。
しかしながら、まず頭に入れておいていただきたいのは英語力がなければ楽しみもなくなるということです。オランダ語が必須ではないということですが、その分英語力がなければコミュニケーションが取れず、意味はなくなってしまいます。
確かにつたない英語でも生活できないことはありませんし、英語留学として語学学校に通うのであれば良いですが、英語ができないままワーホリで渡航し、仕事に就いても、場所がオランダであるだけでオランダに住む人とのコミュニケーションもなく、時間とお金だけが消費されてしまいます。最低限、英語で自分の意思が伝えられるような準備をすることを忘れないようにしましょう。
また、オランダに限らず、他国の文化を知るにはその国の言語を学ぶのが一番です。料理の名前や地名など、言語を理解することでそのルーツや意味を知ることになります。現地の人たちも、自国の言葉を学び、一生懸命言葉を伝えようとしてくれるからこそ、作り出せる絆があります。常に母語には敬意を持ち、積極的に学ぶ姿勢を持つことが大切です。